向田邦子新春シリーズ「風を聴く日」
原沢家の長女・絹子(**裕子)が母・里子(加藤治子)の看病を口実に実家に戻ってきた。絹子の夫・安村は1年前に中国で戦死し、今は義弟・公作(鶴見辰吾)との再婚話が持ち上がっている。次女・晶子(**今日子)は出版社に勤め、末っ子の愛子(林美穂)はまだ***だ。家長であるはずの父・浩二郎(菅原謙次)は1年半前に出奔したきり音信不通で、一家の生活は浩二郎の弟・浩三(藤田敏八)が面倒を見ている。 そんなある日、晶子が女連れの浩二郎を見かけたと絹子に打ち明けた。絹子と晶子は里子に内緒で浩二郎を待ち伏せし、その家を探し出す。突然訪れた二人の娘に驚きの色を隠せない浩二郎。久々に再会し家族の現状を語る娘に、浩二郎は身勝手を詫びるが…。