飞翔的黑尾鸥原名:海猫が飛んで,又名海鸥飞过、Umineko ga tonde
夜霧の中でひしと抱き合い、唇を合わす松浦麻美子と羽柴恒夫。二人は今、建段中の架橋“若戸大橋”に夢をかけている。この橋が完成された時、二人の恋も成就すると……。麻美子の父周造と恒夫の父源之助は若松と戸畑で石炭運搬を業とし勢力を二分する仲。勿論、二人の交際をよく思っていない。そんな中で恒夫は造船技術の勉強にアメリカへ行き、麻美子はスチューワーデス試験に合格した。三年の歳月が流れて--。二人の父の縄張りは恒夫の父の手に落ちていた。アメリカから帰った恒夫は、周造の松浦組を訪ねたがケンもホロロの扱い、おまけにその帰途、土地のやくざ神崎組幹部秋月五郎に襲われた。一方、負傷した恒夫を見舞った麻美子は恒夫に会えなかったばかりか、恒夫と南海造船社長令嬢の冴子に縁談が持ち上っていることを知り傷心を深めた。そんな二人の仲をみかねた麻美子の友人ミキの計いで、恒夫は東京へ帰る...