水戸黄門海を渡る
仙台にやってきた水戸黄門、助さん、格さんの一行は謎の幽霊船が流れついた**に遭遇した。幽霊船は蝦夷松前藩の**船、乗りこんだ黄門らは、船底で苦悶している若い武士を見つけた。助さんの友人松前藩士砂田重助だった。重助は、公儀献上の蝦夷地の測量図を奪われたと言って死んだ。黄門一行は北海道へ向った。松前藩城中では測量図の奪われたことを知った藩主松前泰久は家老一柳甚左衛門と善後策を練っていた。黄門らは公儀隠密の疑いをかけられ松前藩士にとりおさえられた。城内に引きすえられた黄門主従。これを見た泰久はハッとなった。ニヤリとした黄門は、悠然と上座に坐った。何の目的でと問う泰久に、ただ見物だと黄門はとぼける。家老一柳甚左衛門は、****北海屋藤三と組んでアイヌ集落から甘い汁をすいとり、ゆくゆくは蝦夷地をわがものにしようとの野望にもえていた。--アイヌ人を母に日本人を父...