三太物語
相模湖の畔にある三太の村の小学校、美しい花萩先生が新任して来た。三太はすっかり先生が気に入って帰宅すると、愛犬のアカがいない、調べてみると肉屋組合長強羅さんにやられたと解り、折から学校で開かれていた花萩先生の歓迎会の肉がアカだと思い込んだ三太は、会場へ飛込んで皆を驚かせたが、そこへアカがやって来て**は落着。ある朝三太の父と音さんが、二人の家に棲んでいる青大将の太さを競おうとした所、三太の家の青大将が鶏小屋の卵をみんな呑んでしまったので、三太の父はすっかり怒り三太に青大将を捨てて来いと命じた。三太は、その道々、青大将から卵を吐き出させてそれを呑み、町の角力大会に優勝した。やがて運動会がやって来るが、その日は花萩先生とダムの若い技師との結婚の日でもあるのだ。