風が呼んでる旋風児 銀座無頼帖
七億円のダイヤをめぐって、須田を首領とする邦人グループとアンダーソンを中心とする外国人一味の二つの密輸組織が張り合っている。ダイヤを手に入れた須田は医師田沼を脅迫、子分秋山を開腹手術してダイヤを縫い込み、なお田沼の口を封じるために長男厚司をさらって行った。銀座旋風児・二階堂卓也は、助手の政吉、京子と共に活動を開始、警視庁も動き出した。中村捜査課長は国外へ脱出しようとした秋山を捕えたが、アンダーソン一味の襲撃にあい、卓也が駈けつけたときは、秋山は殺されダイヤも奪われていた。翌晩の羽田空港で須田一味、ダイヤをかくし持って旅客機に乗ろうとするアンダーソンの手下、二階堂卓也と政吉の間に三つ巴の乱闘が展開、卓也はダイヤを奪いとり、数人の密輸団員は警官に逮捕された。つぎの朝、「ダイヤと交換に厚司少年を渡す」との電話が卓也にかかってきた。卓也は中村捜査課長にダイヤ...