河童の女
本作は舞台「勝手にノスタルジー」の作・演出を担当したことなどで知られる辻野正樹の長編監督デビュー作。川辺にある民宿で生まれそこで働きながら暮らす柴田浩二は、社長である父親が見知らぬ女と出て行ったことをきっかけに、1人で民宿を続けることになる。浩二が途方に暮れていたところ、東京から家出してきた女が現れ、住み込みで働くことに。美穂と名乗るその女に惹かれる浩二は、誰にも話したことのない、少年時代の河童にまつわる出来事を語る。2人で民宿を続けていきたいと願う浩二だったが、美穂にはそれができない理由があった。